県政オンブズマン静岡 〜静岡県庁の光と闇〜

沼津市の鉄道高架化事業による原地区貨物駅用地強制収用についての川勝知事発言


令和元年年10月4日(金)


川勝知事就任から混迷を深めた沼津駅付近鉄道高架化事業に伴う貨物駅用地取得が再び強制収用に向けて動き出した。
知事就任当時、JR貨物の貨物駅移転用地の強制収用が目前だったにもかかわらず、県議会において「決して決して強制収用はいたしません」とまで言い切ってちゃぶ台返しをした川勝平太静岡県知事。
「和をもって尊しとなす」などと温和な政治スタイルをアピールし県政に取り組むも、JALとの交渉決裂による裁判沙汰や県議会自民系会派との軋轢、静岡市政への過度の介入による政争など、むしろ自分の思うようにいかないとかんしゃくを起こす感情優位な人物であることが次第に明らかになった。
言い方を変えれば、お子ちゃま政治なのである。
それを象徴するのがこの沼津駅付近鉄道高架化事業に伴う貨物駅用地取得の強制収用事件ということで、以下に時系列で彼の発言の推移とその背景をまとめてみたので公開する。

関連:沼津高架化問題に見る、川勝平太、その人となり
    沼津貨物駅用地にからむ川勝知事、難波副知事らによる謀議記録にみる闇

<2010.3〜2019.10>
時期
知事発言
超訳(お子ちゃまへいたくんの心の声)
2010/3/3
(H22/3/3)
平成22年2月静岡県議会定例会
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地について、
「私が知事である限りにおきまして、強制収用の許可をいたしません」
僕、前の知事と違うんだよ。和をもって尊しとなすの聖徳太子みたいにみんなから尊敬される歴史に名を残すような知事になるんだもん。だから暴君のような強制なんか絶対しないんだ。
2010/3/23
(H22/3/23)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地について、
「この件に関しましては、強制収用しないと言明いたしました。従って、しない場合にどうするかというこ
とを考えなければなりません」
2010/4/12
(H22/4/12)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地について、
「少なくとも私が知事職を預かっている限りにおいては、原町の収用はあり得ません」
2011/6/27
(H23/6/27)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地について、
「この件に関しましては、私が職務にある限り、いわゆる強制収用ということはいたしません」
2011/6/28
(H23/6/28)
平成23年6月静岡県議会定例会
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地について、
「この問題で、沼津市の特に今、苦しまれている原町の方々が、さらに亀裂を生むようなことがあって
はならないと、心に深く言い聞かせておりまして、前提として決して決して強制収用はいたしません」
2013/11/25
(H25/11/25)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業PIについて、
「沼津市とJR貨物が、今回のPIにお入りにならなかったですね。で、これはPIの限界でした」
*PI:関係者間の徹底した合意形成を図るため、広く市民とコミュニケーションを図りながら計画策定
を進めるパブリックインボルブメントという手法
おかしいな、なんでみんな仲良くして話し合ってくれないんだろう。
ジェイ君冷たいな。
現実って上手くいかないもんだ。困ったな。
2014/5/21 【知事協議記録】
案  件 5/27知事定例記者会見:沼津駅鉄道高架事業Q&A
日  時 平成26年5月21日(水)17:10〜17:35
協議部署 交通基盤部増田理事、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理
知事戦略課等立会者 吉林知事戦略監、佐藤

交通基盤部:18日以来、マスコミがいろいろと動いている。JR貨物からも連絡があり、SBSが社長に
単独インタビューを申し込んだ模様。そんな状況なので、次回の知事定例記者会見(5/27)の想定質
問を作成してみた。


知   事:そんなことはどうでもいい。質問なんてどうにでもなる。我々はマスコミのために仕事をして
いるのではない。大事なことはこの問題を解決すること。土地を売ってもらうことだ。


交通基盤部:待避線のみを移転した場合の例を別添のとおり書いてみた。これで行くと待避線(5線)
部分は用地の36%なので、その残地で健康文化タウンをという話にしたい訳だが、そうなると荷役の場
がなくなってしまい、やっぱり移転か統合かという話に逆戻りしまうので、この絵ではまだ代替案を示
すところまで行けていない。


知   事:代替案など考えなくていい。代替案などは一笑に伏すだけだ。ただ、そうは言っても話は進
まないだろうから、とにかく今回は長谷川氏と難波副知事、それと今回和やかな雰囲気で話をしてくれ
た4人の女性を軸に話を進める方向で進めてもらいたい。殿岡市議は辛気臭いことこの上ない。自分
の利害ばかりを考えている。松下宗柏氏は薩摩隼人だ。彼には私を島津義弘(関ヶ原の合戦での敗
戦の折、寡兵で徳川家康の本陣近くを通過して敵中突破を果たした猛将)に見立ててJR貨物に討ち
入りをさせてみろ(その段取りをしてみろ)と言いたい。あるいは松下宗柏氏自らが先陣となって徳川
家康(JR貨物)を取りに行けばいい。それぐらいの覚悟を持って、死中に活路を求めるというやり方で
いかないとこの仕事は解決しない。松下宗柏氏は怖がっている。揺れている。腹が据わっていない。
今回の件は、松下宗柏氏が「自分に任せてくれ」と言えるだけの勇気を持った坊主になれるかどうか
にかかっている。長谷川さんはいい絵を描いてくれている。あとは住民がある程度理解を示してくれて
着地点が少しでも見えたら一気にその着地点どおりに持っていく。そのための最初の関門は、まずは
松下宗柏氏がルビコン川を渡ることだ。難波さんの予定を聞いて、なるべく早くやってくれ。


交通基盤部:そろそろ6月議会も迫ってきたが、知事説の中で所信表明的な部分をどうするかを相談
させていただきたい。自民党は代表質問を考えているようだ。


知   事:そんなことはどうでもいい。マスコミや自民党への説明など歯牙にもかけていない。そんな
ことはなんとでもなる。

<裏>

そういえば、原君たちは待避線くらいならつくってもいいといってたなあ。
でもそれじゃジェイ君は納得してくれないよなあ。
え、今の貨物機能はほとんど使われてないって。
そうか、だったら待避線という名目で貨物ターミナルを造っちゃえばいいんだ。
今はほとんど荷役につかってないんだから実質待避線と言うことで。
でも、規模が待避線にしては大きすぎて荷役設備も加わると原君たちは嫌がるよなあ。
だったら、無駄をごまかす魔法の言葉「いざという時に必要」「防災上必要」を使えばいいんだ。
これなら原君たちも表立って文句は言えないよね。
僕って頭いいな。
早速ジェイ君に僕のアイディアを教えてやらなくちゃ。

やったね。ジェイ君から「たいしたもんだ」、「全く気づかなかった」と褒められちゃった。
褒めてくれるのはジェイ君だけだ。
よし、ジェイ君のためにこれで突き進むぞ。
2014/6/30 【知事協議記録】
日  時 平成26年6月30日(月)16:05〜16:26
協議部署 難波副知事 交通基盤部 野知交通基盤部長、増田理事、宮尾街路整備課長、平野道路
局長、大石道路保全課長

知事戦略課等立会者 吉林知事戦略監、佐藤

難波副知事:今後の事業の工程表と基本方針について確認させていただきたい。現計画では、話が
まとまって工事に着手するにも、JRとの工事協定、詳細設計等に4年もかかり、それと並行して用地
取得、貨物駅の移転にも3年かかるので、貨物駅の移転を待って高架本体工事に着手しようとすると7
年もかかってしまう。

それを工期を短縮するため荷役機能をトラック輸送にて代替し、早期に本体工事に着手できれば、3
年早く前倒しできる。現計画が7年もかかるのは貨物駅の移転を前提としているからで、貨物駅の話
はやめてもらって、それは金銭か何かで補償をして、高架事業から切り離して話を進めることとした
い。


知   事:移転先の貨物駅は作らないというとJRが納得しないので、JRには表向きは貨物駅は作る
という方向で話をしつつ、5年目の新車両基地、移転先貨物駅の工事が始まる時期までに貨物駅が
要らなくなるような既成事実を作る。


難波副知事:そのためには、公式には言わないが、JRには知事がやります(移転先の貨物駅は作
る)という宣言をしないとJRとの協議がスタートできない。だから、本当は要らないはずだが、JRには
表向きは移転先の貨物駅は作ると言っておきたい。


知   事:その前に地権者が土地を売ってくれなければ。

難波副知事:しかし、移転先の貨物駅を作ると言えば地権者は売ってくれない。そうなると収用しかな
くなる。収用すると収用でまた時間がかかる。あの話の様子では地権者や反対者側との交渉はなか
なか進展しないと思われるので、JRとの交渉を軸に進めて打開策を模索していくしかない。その間、
地権者側には、(二枚舌ではあるが)これまでどおり「貨物駅は作らない」と言っておく。そうすれば、地
権者でない反対派の人々(殿岡市議や松下宗柏氏等)は文句のいいようがなくなる。


知   事:そのタイミングと言い方はよく考えて進めてほしい。
2014/9/4 【知事協議記録】
日  時 平成26年9月4日(水)101:33〜12:00
出席  難波副知事  増田理事、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理、吉林知事戦略監、森知
事公室長


8/29のJR貨物田村社長との面会について
「阪神淡路大震災のときの姫路の話をしたので、(私が)「あれはすごかった。」と言ったら、ようやく「そ
うなんです。」と返してきた。そこで私は「もうちょっと言ってください。いるじゃないですか(≒貨物駅は必
要じゃあないですか)。なんでそれを言わない?」というと、「モノを運ぶには基地が要ると。沼津だと、
あまり遠くにいけない」と言うので、私は「どうしてそれを、JR貨物から言わないんだ」と。

基本的に(東海道本線を通る貨物列車)93本のうち、24,25本が待ち(沼津貨物駅で停車)。60数本が通
過待ち(通過)なので、通過を除けば待避線として使っている。待避は(原地区で)受け入れてもらえると
言ったら、彼(社長)は「新聞で受け入れてくれた」と喜んだ。

実質(沼津貨物駅は)待避線である。姫路(貨物駅)で30数万d、吹田では100万dあるのに、沼津は
10数万dなので、実質(取扱量は)ないということ。しかし、いざという時、例えば首都直下地震が起こ
った時には、貨物が扱えて(首都圏を)救えるということ。

そうしたら(社長は)身を乗り出してきて、「知事の言うことを整理する」と。でも、(実質的には待避線とい
っても、実際に)貨物の揚げ降ろしができなければ、非常時にも役に立たない。(阪神淡路大震災の時)
姫路では、そこで降ろして、トラックや船で6,7割を運ぶことができた。それは姫路(貨物駅)があったか
らだと言ったら、(社長は)「おっしゃるとおりだ」と。それを前面に出して言ったら良いと。」

「姫路貨物駅が阪神淡路大震災のときに果たした役割を、沼津に貨物ヤードがあればできるんだと。
それは(東京からみて)箱根を越えたところしかいなんだと。社長は「たいしたもんだ」、「全く気づかな
かった」と言っていた。」


「地元は待避線までは認めている。彼らはPRが好きだから、何度も何度も言っていただいたので、
「待避線まではOK」ということが既成事実になっているので、ありがといと思っている。このことはJR
貨物にも伝わっているので、待避線としてつくる。」


「差し当たって、待避線として使われると(言う)。(そして)有事のときには、姫路のように、日本国民を
救わないといけない、そこは必要だと。それは、原地区は偉いと(持ち上げて)、待避線を軸にした形
で、土地を売ってもらおう。」


(副知事)実際には、JR貨物は今(の取扱貨物量)程度は使う必要がある。
(知事)「そのことは大きく言わない。今、100数十社が(沼津貨物駅を)利用しているので、そこのところ
はわかっている。だけど本数としては(沼津貨物駅を)使っていないもの(貨物列車)も多いのだから、そ
こに力点を置いたら良い。待避線については地元の理解を得ているが、貨物をゼロにすることはでき
ない。なぜかというと、(利用する貨物が?) あるからというのではなく、いざという時に必要だから。今
あるものは、ほとんどないに等しいと言った方が良い。コップに3割も水が残っているというのと、3割し
か残っていないというのとは(実際は)一緒。表現の違いだけ。だから、5%あるから、5%どうしても必
要だと言うのと、実質5%しかないのだから95%は要らないというのと同じ。「要らない」という意見の方
がわかりやすい。そこに乗ってもらいなさいと。常時はほとんど使っていないから音は出ない。だから
使っていないに等しい。しかし、いざという時には、そえが力を出して国を救うんだと言った方が良
い。」

2014/9/24 【知事協議記録】
日  時 平成26年9月24日(水)10:00〜10:15
協議部署 難波副知事  交通基盤部 増田理事、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理
知事戦略課等立会者 知事戦略監、森知事公室長、佐藤

知   事:とにかく、1人でも2人でも土地を売ってもらうことが重要。そのためには大義名分が要る。
それが防災機能でありグリーンビレッジだ。その意味で、グリーンビレッジはどんどん進めてほしい。
グリーンビレッジは換地用地でもあるが、「彼らの生きる喜びは奪わない」という意味を持っているとこ
ろが大事なところ。土地を手に入れるからには、彼等の一番欲しいと思うものを与えてやる必要があ
る。石田会長は、会談時、「ウィンウィンの関係にしましょう。」と言っていた。会談は非常に和やかで、
ほとんど意気投合に近い雰囲気だった。石田会長の信頼に応えるためにも、新興津埠頭の「SEA&
RAILサービス」の可能性については、真剣に検討してほしい。
2014/10/15 【知事協議記録】
日  時 平成26年10月15日(火)11:10〜11:26
協議部署 難波副知事  交通基盤部 野知部長、村松部理事、増田理事、宮尾街路整備課長
知事戦略課等立会者 吉林知事戦略監、森知事公室長、佐藤

新幹線新駅設置に向けたJR東海への協力要請について、
難波副知事:具体的な設計を示した上で話をしないといけないので、協力要請は「非公式で」とした
い。

知   事:そのとおり進めてくれ。「防災」「安心・安全」の国家的見地ということで一貫して説明する。
その理屈を持ち出されたらJRもいきなり「NO」とは言えないはず。

難波副知事:JRもこれまでの経緯上、表立って「協力する」などといった表明はできないであろうか
ら、あくまで非公式に話をすすめることとしたい。それと、沼津駅鉄道高架事業についても、同じように
JR貨物側と設計協議をしていきたい。

知   事:了解。常に「防災」「国防」一本槍で貫いてほしい。これらのことはすべてに優先する。ぶれ
ないでやってくれ。私は国家的見地で考えている。「山の洲」構想もそうだが、静岡県だけでものごとを
考えていない。JR貨物も「世の中のため」「日本全体の利益のため」ということについては反論できな
かった。

【知事協議記録】
日  時 平成26年11月5日(水)11:10〜11:30
協議部署 難波副知事  交通基盤部 増田理事、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理
知事戦略課等立会者 吉林知事戦略監、森知事公室長、佐藤

「用地の虫食い状態を集積していくための代替用地も確保する。必要な予算があれば12月補正予算
に計上してもよい。とにかく矢継ぎ早にやる。これは冬の陣だ。外堀を埋める動きをどんどん進める。
貨物駅はいざという時のためだけのもので「実質は待避線」という理屈は絶対に譲らない。」



交通基盤部:(*別添資料により、沼津貨物駅の列車運行状況を説明)8時から18時の貨物駅営業
時間中に、荷役作業を行うのは4本のみ(これまでは5本と説明)。これを見ても明らかなように、フォ
ークリフト等の騒音が出る時間は極めて限られた時間にすぎない。

難波副知事:これを見る限り、確かに「待避線」であることは明白。

知   事:「すばらしい資料です。次の記者会見(10日)に資料として配ります。JR貨物へのメッセー
ジにもなる。これを事ある度に言い続けます。「実質待避線」と言ったことは絶対に譲歩しない。」
2014/11/10
(H26/11/10)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地に移転予定の貨物駅について、
現在の貨物線の運行状況(日平均で通過67本、停車22本、荷役4本)の停車(行き違いのための待
避車両)の本数の多さを示して、

「ここから見て取れますように、基本的に通過を別にすれば、待避線なんですね。この待避線というの
は、その地元に方たちは「待避線なら許す」とおっしゃったんですから、そのJR貨物のトップ、会長と社
長がですね、ここは待避線の場所ですと言われてるわけです」

「JR貨物の方も、私が待避線と言って強弁しているのではなくて、「これを待避線として使いますよと。
しかし、いざという時に、ここにこういう拠点があると、その時に有用であるということから、そういう荷
役ができるような装置はここに備えさせて欲しい」というふうに言われてるわけですね。その実態に即
して、是非、現実を理解していただきたいというふうに思います。にもかかわらず、邪推をする方がい
ましてですね、こういうターミナルを造ると、もっと多くの荷役をするのだろうというふうに言われている
わけですが、それは、向こうのトップがそういうのではなくて、「ここは待避線」とおっしゃっているんです
から、もうそういう邪推は止めていただいて、現実を見ていただきたいというふうに思います。」
先日ジェイ君と会ってね、ジェイ君が待避線として原君たちの土地を使いたいって行ってね、ただいざという時のために貨物ターミナルも欲しいっていうものだから、それなら仕方ないかなってことになってね。
ジェイ君がそこまで言うんだから認めてやって欲しいんだよね。
2014/11/19
2014/12/1
【知事協議記録】
日  時 平成26年11月19日(水)16:05〜16:30
協議部署 交通基盤部 増田理事、宮尾街路整備課長、森見課長代理  教育委員会 文化財保護課
磯貝文化財調査班長、河合主幹

知事戦略課等立会者 森知事公室長、佐藤

交通基盤部:11月25日にJR貨物の宮澤本部長と面談する。用件は、工事協定の締結に向けて、詳
細設計を進めさせてほしいというお願いに行ってくること。本来は用地の目途が立ってから協定を結
ぶのが普通だが、難波副知事からなるべく間を空けないで進めたいとの指示があり、面談することと
したもの。

知   事:「わかった。宮澤さんは浜松出身でよく知っている。JRの広報誌「Wedge」に連載されてい
る「新・地球学の世紀フォーラム」(副座長:川勝知事)の世話人。地球学の世紀フォーラムは新旧合
わせて150回を数える長い歴史あるフォーラムで、私は以前から深く関わっている。JR東海の柘植社
長やグランシップ館長の石塚氏(元JR東海副社長)も世話役だった。宮澤さんに是非よろしくと伝えて
ください。ただし、宮澤氏は意思決定はできない立場にある人なので承知しておくこと。JR東海は代
表取締役名誉会長の葛西氏がすべて決めている。宮澤氏にいろいろ言うと迷惑が掛かるので、今回
は用件だけにしておくこと。」


【知事協議記録】
日  時 平成26年12月1日(月)15:37〜15:44
協議部署 交通基盤部 増田理事、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理
知事戦略課等立会者 森知事公室長、佐藤

交通基盤部:先日お伝えしたとおり、11月25日に難波副知事とJR貨物の宮澤本部長及び松野副本
部長とで面談を行った。内容は工事協定に向けた協議を進めさせてほしいということと、それが済み
次第詳細設計に入りたいということ。なお、協定前でも場合によっては詳細設計に入らせてほしいとい
うことを伝え、先方も基本的にはその方向で了解した。ただ、JR貨物側は地元住民からいろいろと言
われると困ると思っており、その辺の外向きへの口合わせが必要ですねということでお互いの認識が
一致した。また、桃里地区の立体横断施設の詳細設計に入ることについても合意した。
<裏>

めんどくさいし、もうこれでこの問題で悩まないぞ。
いけいけどんどんだ。
原君たちが待避線ならいいといったのが悪いんだから。
僕は悪くないもん。
2014/12/25 【知事協議記録】
日  時 平成26年12月25日(木)17:39〜18:16
協議部署 難波副知事 交通基盤部 野知部長、又平部長代理、村松理事、増田理事、内山政策監、
石川都市局長、松浦公園緑地課長、宮尾街路整備課長、森見路整備課長代理ほか

知事戦略課等立会者 吉林知事戦略監、植田

知   事:先日、栗原沼津市長と、市川厚沼津商工会議所会頭と会った。鉄道高架を引き受けてい
ただいて、こんなに嬉しいことはないと言っていた。現貨物基地跡地はサッカー場に、原駅南側はグリ
ーン・ヴィレッジとして整備する。まずは貨物を移す。


難波副知事:来年早々に、「鉄道高架をやります」と宣言したい。

知   事:粛々と進め、あえて反対派を刺激しなくてもいいのでは。

交通基盤部:以前、沼津市は「用地買収は行わない」という文書を出しているため、用地買収の再開
に当たり、県の宣言が欲しいようだ。


難波副知事:用地買収を進める際に、宣言しておかないと市が動きづらい。まずは様子を見ている
(反対派ではない)方の用地から買収を始めたい。


知   事:松下宗柏氏は「待避線なら認める」と言った。まずは「待避線を作るために、用地買収をさ
せてくれ」と言うのならいいのでは。高架を作ることと待避線を作ることは別。
2015/1/13
(H27/1/13)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地に移転予定の貨物駅について、
「JR貨物をどうするかということで、それで、昨年の初夏でしたかとおもいますけれども、地元の方たち
がですね、待避線ならば受け入れるとおっしゃってくださったので、私はJR貨物の会長、社長と直談
判をいたしまして、待避線としてつくると。ただし、いざ鎌倉ではありませんけれども、首都圏でもしもの
ことがあった場合には、東日本大震災のようなことも考えられます。実際、阪神・淡路大震災の時に
は、姫路の貨物駅が、日本の物流を支えたと言うこともございまして、そうしたことをできるようなもの
を、併せて中継施設として持っていたいと言うことなので、待避線ではあります。100本の内、もう4,5
本しか止まらないわけですから、まず、そういうものとして、そこにつくるのがいいという考えでございま
す。」

一方で、
「立派な貨物駅をつくりたいに決まっているじゃないですか、どうせ大きなお金がかかる訳ですから。で
すから、そうした所で待避線以外は認めないと、待避線ですと、しかしいざという時にと言う、なるほど
ということですね。こしたやり取りをそれぞれ1時間余り、社長さんと会長さんと1対1でやって、そしてご
了解いただいたんですね。」
えー、ジェイ君が立派な貨物駅をつくるにはつくるんだけど、それはあくまでいざという時のためらしいし、だから実質待避線だとジェイ君も言ってるわけで、だから、いいんじゃないのかなあ。
2018/2/2
(H30/2/2)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地に移転予定の貨物駅が原町の発展の起爆剤になるとの
自身の発言についてどういうメリットがあるかと問われ、

「まずは、いわゆる貨物駅ではなくて待避線にするということで、しかし貨物の荷下ろしをする機能だ
けは持っていたいと。その理由は阪神・淡路大震災の教訓で、ああいう姫路にできた似たような施設
があった結果、物流が保障せられて救援に役に立ったと。だからまあ首都圏の有事に備えるために
物流の拠点として、そういうものが必要だという、そのために貨物機能は持っていたい。しかし、実質
上これは待避線だと。上下合わせて数本しか使わない、しかも昼間しか使わないということなんです
ね。それが一つです。」
2018/11/6
(H30/11/6)
知事定例記者会見質疑
沼津駅付近鉄道高架化事業原地区の土地に収用調査(土地収用法に基づく土地の測量・物件確認
調査)に入ったことについて、

「これは、まだこの調査をされていない土地について、調査をして任意の交渉に入るための条件なん
ですね。ですから、それ自体が、例えば即強制収用に結びつくとかといったようなものではないんで
す。」
協力してくれた人もいるし、新貨物ターミナルはつくるんだ。
でもね、まだ強制してないよね。原君たちがきっと折れてくれると思うんだよね。
2019/9/18
(R1/9/18)
記者提供資料「土地収用法に基づく収用裁決申請について沼津駅周辺総合整備事業(沼津駅付近
連続立体交差事業)[新貨物ターミナル]」中の知事コメント

「沼津市長の決断を尊重し、本日、沼津市と共同で裁決申請をいたしました。裁決申請後も、市ととも
に任意交渉を継続し、地権者の皆様の理解が得られるよう努めてまいります。その上で、原地区の発
展を第一に考え、現貨物駅の移転工事に第一期工事として取り組み、沼津駅付近の高架工事につい
ては、第二期工事として英知を結集し検討してまいります。」
2019/9/20
(R1/9/20)
令和元年9月静岡県議会定例会
「これまでに土地をお譲りいただきました方々の思いに応えるとともに、新たな原地区のまちづくりを
進めるためにも、新貨物駅ターミナルの未買収となっている土地の取得が不可欠であります。」








以上