県政オンブズマン静岡 〜静岡県庁の光と闇〜

ラグビーワールドカップ2019開催推進事業費


令和元年5月7日(火)


本日は、本年県内で開催されるラグビーワールドカップ予選の4試合に関する予算の闇を簡単に紹介します。

この事業は資料1「事業概要等の説明」に見るとおり、目的の柱は県の魅力発信と交流促進であり、通年総額30億円超の予算規模での事業です。
この事業が終わった後に、この事業の目的の県の魅力発信が成功したかや交流促進にどれだけ成果があったかの検証がどのようになされるかという指標は何も示されていませんが、イベントにつきものの経済波及効果の測定に250万円の委託料が予算化されています。
おそらく、目的は形ばかりであるため、これまでのイベント行政同様、こんなにも経済効果があったというお手盛り数字で県民を欺くのでしょう。

1 VIP?のおもてなし
 資料1の経費内訳中の大会運営費「観戦客の交通輸送やファンゾーンの運営を行う。」の内訳に「VIP・観戦客おもてなし」という項目があります。
 資料2に示すとおりその予算は2,415万円。
 さらにその積算資料である資料3を見るとその大半である1,075万円がVIP350人のためのチケット購入費、しかもすべてカテゴリーA(最も高額な席)であることが判明しました。
 人気の日本戦にあっては200枚もVIPとやらのために確保するようです。
 さらに、このVIPには2万円相当の知事記念品が400人に配られる(総額800万円)とのことです。
 チケット購入人数350人と記念品の差も気になるところです。
 そもそも一体誰にといってのVIPなのでしょうか。知事のトモダチ、官官接待などが疑われるところです。県民の税金でおもてなしするのですからしっかり自主的にその対象を公開してもらいたいところですが、隠蔽体質が染みついた静岡県にあっては期待できないでしょう。これについては、事後公文書の開示請求で明らかにしたいと思います。

2 教育に名を借りたチケット販売率の水増し策
 次に見るのが資料1の経費内訳中のレガシーの創出「大会記録の作成や学校でのラグビー授業を行う。」の内訳「教育プログラム(観戦招待)」です。
 資料1に示すとおりレガシーの創出の予算は4億3,980万円で、資料4の「教育プログラム(観戦招待)」の予算が4億円ですから、予算の9割に相当するメインのはずですが、経費内訳の説明では、やましいところがあるのでしょうか、「等」に該当するものとなっています。
 実際、経費積算資料の資料5を見ていただくと分かるとおり、県内の小中校生3万人に税金でチケットを買い上げ、さらに送迎バス代まで全額税金で手配し、動員を図るというものです。
 実質、税金を使っての販売率の水増しです。
 実際、同様の事例として静岡空港の利用者を増やすために税金をばらまいている事実があるので、今更驚かない方も多いことと思いますが、空港利用者と違って、彼ら学生には選択の自由がないのです。問題意識を持つ成人なら恥を知り躊躇することもできますが、彼らは教育の名の下、動員されるのです。教育行政のゆがみを感じざるを得ません。

 さらに、チケット購入はこれだけではありません。
 資料6のとおり、大会運営費の中の「エンターテインメントプログラム」のなかにも観戦チケットの購入費が計上されています。
 しめて県内開催チケットの15%もが税金での購入です。
 一体彼ら役人は誰のために何がしたいのでしょう。


資料1


資料2


資料3


資料4


資料5


資料6



ラグビーワールドカップ2019開催推進事業費
2019-01.pdf